Voice
応援の声

応援の声 #IAMWITH宇都宮けんじ

宇都宮けんじを応援してくださる各界の方からのメッセージを紹介します(50音順・敬称略)

池田 香代子
翻訳家、ドイツ文学者

一貫した反貧困の闘士

宇都宮けんじさんは地味だといわれます。でも、派手なパフォーマンスもやってる感もスピード感も、もういいかげんうんざりです。いま求められるのは実行です。

コロナ禍でも宇都宮さんの政策、基本は変わりません。変える必要がないからです。コロナはこの社会の問題を浮き彫りにしました。一言で言えば貧困です。宇都宮さんは一貫して反貧困の闘士でした。

私たちが宇都宮さんの名前を知ったのはサラ金問題でした。貧しい人の立場から社会を変えたんです。それも、宇都宮さんに共感した優秀な弁護士がチームをつくってやった。人望とリーダーシップの証明です。

3・11の時、私たちは絶望の淵にありました。宇都宮さんは日本弁護士連合会会長でした。弁護士会のサイトは、政府より早くいろんなメッセージを出していました。それは灯台の光のようでした。

いまこの社会が変わる節目です。このまま弱者が切り捨てられる社会が強化されるのか、それとも弱い立場の人を置いてけぼりにしない宇都宮さん流の政治が始まるのか。都知事選は日本を変える一歩です。宇都宮さんを都知事にしましょう。

伊藤 真
弁護士、伊藤塾塾長

今、政治に求められていることは何か。命を守る。生活を守る、仕事を守る、希望を守ること。東京にもさまざまな人が暮らしています。強い人もいれば、弱い人もいます。強い人が自らの才覚でより豊かになり、よい強い力で経済を牽引できるような基盤作りをすることは大切なことです。ですが、それ以上に重要なことは、自分の力ではどうしようもない限界を感じている人を勇気づけ、自立して生きる手助けをすることだと思います。

極端な格差が世界の様々な問題の原因であることは誰もが感じているのではないでしょうか。政治の本質は稀少資源の分配あるのですから、宇都宮さんには、より公平感のある資源の再分配を期待したいのです。そのことは憲法の理想である、個人の尊重、そして多様性が確保された寛容な社会の構築への希望につながると信じています。

そして、東京からヘイトをなくすことです。東京を訪問した外国人に日本を好きになってもらうことです。これが最も効果的な安全保障政策だと信じています。憲法9条の理想に向けての一歩も東京から始めてほしいと思います。
これらはすべて日本国憲法の価値を実現する政治といえます。73年前に始まった憲法によるインフラ作りを東京で実現してほしいのです。これまで東京でも道路、鉄道、上下水道などのハード面のインフラ整備はずいぶんと進みました。これからは憲法が理想とする社会の構築に向けたソフト面のインフラ整備こそが政治の課題だと思っています。
あと、宇都宮さんの年齢を心配する人もいるかもしれません。ですが、アメリカのサンダースさんと同様に、宇都宮さんの周りには若い知性がブレーンとして豊富に存在します。そしてその若い力を活かす柔軟さと包容力を持っています。これは宇都宮さんの大きな強みです。

井筒 高雄
元・陸自レンジャー隊員、ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン共同代表

新型コロナに直面して当たり前に暮らす日常が、いかに尊いものであったのか、今、私たちは皮膚感覚で実感しています。都政は6月19日に都道府県をまたぐ移動の全面解除をしました。経済活動も段階的に引き上げ、8月1日の全面再開をめざすそうです。
休業要請するけれど、休業補償はしない都政で、新型コロナからの収束も恐怖心も本当に拭い去ることができるのでしょうか。

いまの都政に必要なことは、弱者に寄り添う政治です。格差社会の痛みを知り、現場の最前線で活動された実績のあるリーダーが必要です。
苦しむ人に手を差し伸べる政治を実践する、その先頭に立つ宇都宮 健児さんを全力で応援します。

稲葉 剛
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事

本物の「希望」つかもう

「パンドラの箱が開いた」

カジノや五輪といった耳目を引く大規模事業のみを追い求め、足元で広がり続ける貧困から目を背けてきた東京都政。

今年4月、緊急事態宣言が発出されると、都内約4000人のネットカフェ生活者が行き場を失い、相談者の急増に対応しきれなくなった各区・市の福祉窓口で「水際作戦」が頻発する等、貧困の現場は「もう一つの緊急事態」に見舞われました。私たち、生活困窮者支援に関わる者は、「まるでパンドラの箱が開いたようだ」という感覚を持っています。

人びとの暮らしを直撃している「もう一つの緊急事態」を乗り切るためには、今までとは全く違うタイプの都知事を選ばなくてはなりません。

キャッチコピーやパフォーマンスに優れている人ではなく、地道に私たちの足元に広がる問題に取り組んできた人。
都政が取り組むべき課題について、長年、ボトムアップ型の政策を立案してきた人。

パンドラの箱の底にあると言われる「希望」を私たちがつかむことができるかどうか、7月5日の都民の選択にかかっています。

宇都宮健児さんと共に、本物の「希望」をつかみましょう。

内田 樹
思想家、武道家、神戸女学院名誉教授

宇都宮けんじ候補を応援します。

東京はこれから激動の時代を迎えます。危機のときにはひろい視野をもって状況をみつめることができる人、異論と対話できる人、どんな政策に優先的に資源を配分すべきかについて自分の哲学を持っている人がリーダーであるべきだと思います。

宇都宮さんはゆるぎない自分の哲学を持っています。それは「強者よりも弱者をまず配慮する」という終始一貫した姿勢に現れています。宇都宮さんの手で東京をもっと人間的な街にして欲しいと思います。

小澤 俊夫
昔話研究者/筑波大学名誉教授

宇都宮けんじさんを都知事にしましょう

宇都宮さんは都民の生活をよくすることを、長いこと、真剣に考えてきて、これまでの都知事選挙でも、そのことを強く主張してこられました。ぼくは宇都宮さんの講演や演説を何度も聴いてきましたが、丁寧にご自分の意見と、都知事としての計画を話してくださるので、いつも納得しました。そして、この人が都知事になったら、その誠実なお人柄によって、都の施策があちこちに行き渡って、誰にとっても暮らしやすい街になるだろうなと、いつも思うのでした。
今回は、都知事への三度目の挑戦です。みんなの力で、今度こそ宇都宮さんを都知事にして、この東京都を、みんなが幸せに暮らせる東京都にしようではありませんか。

温 又柔
小説家

わたしは3歳のときに台湾人の両親とともに日本に移住しました。日本国籍はありませんが、37年間、ずっと日本の東京で暮らしてきました。20歳を過ぎてから一度も選挙で投票したことがありません。日本国籍を持たないために、選挙のたびにいつもさみしい思いをしました。私は「票にならない」人間なのだとどこかで諦めてもいました。今回、東京都知事選が近づき、候補者のお一人である宇都宮けんじさんを応援したいと思っても、外国籍をもつ私が「募金」すると法に反すると知り、自分は何と無力なのかと心が折れそうでした。

それなのに、宇都宮さんはご自身の政策の中で、(9)東京に住む外国人の人権が保障され、生き生きと共生できるまちをつくります と掲げてくださいました。その中の特に、「定住外国人の地方参政権付与の検討を開始します」を読んだときは、このまちで共に暮らす仲間としてわたしたちを考えてくださっていることへのよろこびと、それなのに、そんなわたしたちは、今はまだ、宇都宮さんへ投票できないくやしさとで、涙が出ました。

宇都宮さんに都知事になってほしい。心から願っています。定住外国人に対する政策に関してだけではありません。宇都宮さんの政策全体をつらぬく、このまちで生きているすべてのひとに寄り添おうとする姿勢を、心から尊敬しています。

募金ができないなら、一票投じることができないのなら、せめて私は自分の言葉で、自分の日本語で、こうして有権者の皆さんに呼びかけたいです。「票にならない」私たちのことにも思いを寄せる政策を考えてくださる、こういう方に東京の未来を託したら、ぜったいに東京も日本も、もっと寛容な共同体になってゆくはずです。

わたしは
#宇都宮けんじさんを東京都知事にしよう
に一票です。

小林 節
憲法学者、慶応大学名誉教授

「貧しい人のために」一貫

今回の都知事選では、いつにも増して候補者の政治的信頼が問われています。

小池知事は4年前、「反自民」の改革者として振る舞い、都政の転換を求める都民の期待を集めて当選しました。ところが、当選すると公約を次々と破り、今回の選挙では、実際には自民党本部と公明党が支援に回ります。こんな政治家はとても信頼できません。

コロナ対応でも、自粛にともなう補償などの対応が後手に回っています。にもかかわらず自分は連日テレビに出て選挙の〝事前運動〟に精を出す。これではとても信頼できません。

小池氏には常にある種の「うさんくささ」が付きまとってきました。学歴詐称疑惑も指摘されていますが、それを晴らすこともできていません。

その対極にあるのが宇都宮さんです。

宇都宮さんは貧しい中で学び、東大3年の時に司法試験に通り、「貧しい人の力になりたい」と中退し、弁護士となりました。人権を守る先頭に立ってサラ金・ヤミ金とたたかい、年越し派遣村の名誉村長を務めるなど初心を貫き、人望を得て日本弁護士連合会会長にまでなった人です。

国政では安倍政権が相変わらず、〝お仲間〟利益誘導政治をしています。国政でも都政でもフェイク(まやかし)の政治に批判が高まっています。

本物の政治、本物の都政をめざす候補者が宇都宮さんです。ぜひ党派の違いを超えて宇都宮さんという〝人〟を見てください。

佐高 信
評論家

今回は迷わず宇都宮けんじ。虚飾の小池に都政を任せてはおけない。地味な宇都宮は信頼できる。東京から政治を変えよう。

立川 談四楼
落語家、作家

我らがウツケンさんはとことん弱者の味方です。弁護士という仕事を通じて、ずうっとブレずにそうしてきました。消費税増税で喘いでいるところへコロナ禍です。多くの人の経済や心身が疲弊しています。そこへジャストミート、我らがウツケンさんの出馬なのです。派手さはありませんが、何より大事な堅実さを持っています。何としても我らのために、ウツケンさんを東京都知事に押し上げましょう!

中沢 けい
小説家、法政大学教授

人間への信頼

中野駅東口で久しぶりに宇都宮健児さんの街頭演説を聞いた。「サラ金被害者を救うための法律制定には三十年かかりました。都知事選は三度目の挑戦で、まだ八年です」と宇都宮さんが言うのを聞き、微笑が漏れた。宇都宮さんご自身がそう言うのならば、二〇一二年の都知事選に初めて立候補された時のことを書いても、古い話を持ち出したと言われないだろう。

二〇一二年、都知事選に立候補された宇都宮さんが光が丘に街宣に来ると予告が出ていたので、お話を聞きに行った。小雨まじりの日だった。宇都宮候補の陣営にいた知人に姿を見つけられ、マイクを渡されたので、短いスピーチをした。宇都宮さんと初めて握手をしたのはこの時だ。それから成増駅北口へ街宣に来るという告知があったので、出かけてみると、南口で木内みどりさんたちが街宣車を探していた。「ここは南口で、北口はあちらですよ」とお知らせして、北口へ出た。午前中の早い時間で人は少ない。良く晴れた寒い日だった。この日は嘉田由紀子さんがご一緒だった。

驚いたのは、木内さん、嘉田さんがマイクを握っていた時のことだ。宇都宮さんは街宣車を降り、話を聞きに集まった聴衆の中に入って、ひとりひとりとお話をしていたのだが、その時、気配が消えると言えばいいのか、なんと言えばいいのか、とまどうが、人の中に溶け込んでしまうのだ。それほど多いとは言えない聴衆の中にすっかり溶け込んでしまった候補の姿に、なにかただならぬものを感じた。街宣車が出発する時に、「あれ?宇都宮さんはどこ?」と選挙スタッフが探していたくらいだ。オーラがあるとか、存在感があるという政治家は多い。しかし、気配が消えるというのは稀有な存在だ。それで選挙をもう少し手伝う気になり、四谷三丁目の選挙事務所に出かけ、ビラを分けてもらった。分けてもらったビラは飯田橋の西口で配った。

二度目の挑戦は二〇一四年のことで、この時、印象に残っているのは、選挙事務所に帰った宇都宮さんが赤ちゃんを抱っこした写真だ。この写真がツイッターでたくさんリツイートされたことをきっかけにして、銀座でベビーカーに赤ちゃんと乗せた支持者と宇都宮さんの街宣があった。新型コロナ災害のために感染防止に気を配らなければならない現在、赤ちゃんと一緒の選挙運動などは、到底、できないが、あの光景は忘れがたい。選挙戦最終日は大雪に見舞われた。最初の立候補の時よりも多くの得票を得た宇都宮さんだった。あれから六年。宇都宮さんは東京都議会の傍聴を続けられ、東京都政により詳しくなられた。

六月二十一日。中野駅北口での街宣を、駅前の階段から聞いていた。街宣車の上に宇都宮さんがいる。一八日の都知事選挙告示から日に日に、演説が上手くなる宇都宮さんがいる。穏やかでていねいな話し方は変わらない宇都宮さんだが、聴衆に向けた話が日毎に力強くなって行く。そして、気配が消えるあの宇都宮さんが街宣車の上にいた。立憲民主党の長妻昭議員、同じく立憲民主党の小川淳也議員、共産党の小池晃議員、社民党の福島瑞穂議員と並んだ国会議員の中に静かに溶け込んでいる宇都宮さんがいた。なんという自然ななごみかたなのだろう。これは、宇都宮さんという存在の力だ。宇都宮さんはもう日本の政治を変えている。街宣車の上の光景はそれを如実に物語っていた。

宇都宮さんは有権者を信用しているのである。有権者だけではない。選挙権を持たない人々も含め人間を深く信用しているのだ。人間に対する深い信頼が、聴衆の中へ入っても、国会議員に囲まれても、そこに共同の力が働く場を作り出す。「ひとりひとりは無力ではない。微力だ。無力はいくら集めても無力のままだけれど、微力は集めれば力になる」と深く信じる宇都宮さんならではの力が共同協力の場を作り出す。

宇都宮健児さんにはぜひ東京のトップリーダーになってもらいたい。隣県の埼玉県に住む私にとっても、東京のトップリーダーが誰であるかは他人事ではない。とりわけ、新型コロナ対応では、誠実に対応をしてもらえるかどうかは、隣県住民にとっても生死に関わる事柄になる。宇都宮さんをどうか皆さまのお力で都知事へと押し上げてください。せつにお願いいたします。

中島 京子
作家

政策読んで、泣けた

宇都宮さんは、6年前から都議会を欠かさず傍聴し、都政を知り尽くしている。そんな都知事候補、今までにいました? 東京都政史上、最高の候補だと思う。政策を全部読んだけど、泣けた。一読をお勧めします。これらが実現した東京に暮らしたいと心から願う。

今年はコロナウイルスのために、飲食店が、ライブハウスが、ファッションブティックが潰れた。職を失う、家を失うという事態は、誰にでも、理不尽に襲いかかるリスクなのだと知って、毎日茫然とした。熱が出て苦しくても、「4日間は」と家に居た人が亡くなった。

宇都宮さんは「都民のいのちと暮らしを守りぬく!」と約束し、具体的な政策を掲げている。コロナ第2波が来る前に首長を変えられるなんて、なんて東京はラッキーなんだろう。

宇都宮さんに都知事になってもらおう。都民がその選択をした時、東京は変わる。ここが私の街だと、誇れる場所になる。21世紀の日本の首都にふさわしい街になる。

中野 晃一
市民連合呼びかけ人、上智大学教授

都政のオールラウンド・プレイヤーといえる宇都宮さんですが、私はなかでも「新型コロナウイルス感染症への緊急対策」に大きな期待を寄せています。

透明性、方向性、信頼性をすべて欠いたやり方では、いつまで経ってもだらだらと都民の健康も生活も脅かされつづけてしまいます。宇都宮さんの掲げる積極的な検査体制の構築、医療機関等への財政支援、保健所の増設増員は、いずれも都民の安全と経済の双方を守るために不可欠ではないでしょうか。

西谷 文和
ジャーナリスト

市民の連帯で宇都宮健児さんを都知事に

2003年、サラ金の武富士(株)がジャーナリストを相手取ってスラップ裁判を起こした際に、大阪の吉村洋文知事が武富士側の弁護士で、宇都宮さんが被害者側の弁護士であったという事実は今の日本の状況を象徴的に物語っていると思います。なぜサラ金側にいた知事をマスコミが持ち上げて、弱者に寄り添う人権派弁護士の活動についてあまり報道しないのか?

それはかつての武富士がそうであったように、ごく一部の富裕層がメディアのスポンサーであり、富裕層が儲かる政策を進める人を優遇するからです。吉村知事は大阪でカジノと万博を進めています。カジノのためのビルや地下鉄を作るゼネコンと、カジノ経営者(博打の元締めです)が巨額の富を得て、コロナで失業している貧困層が切り捨てられる。

これを東京に当てはめると「オリンピックで巨額の利潤を差し出そうとした小池都知事」と「オリンピックを止めて、その巨額の予算を弱者に振り向ける宇都宮候補」になりますね。

マスコミがちゃんとしておれば、これほど分かりやすい構図はありません。しかしメディアは、特に選挙になれば「誰が勝ちそうなのか?」「駅前で手を振るOO候補」といった本質から外れる報道に終始し、真面目な政策論争を封印するのが常です。

だからこそ私たちは「メディアのスポンサーが誰で、どのように動いているのか」どのように「見せかけの世論が作られていくのか」を見極めなければなりません。その意味で今回の都知事選挙は、「私たち有権者が試される選挙」でもあります。米国で一部の岩盤支持層(主に白人)がトランプ候補に投票しましたが、一方で大学の授業料無料、最低賃金15ドル、全国民へのメディケア(健康保険制度)などを主張したバーニーサンダースへの支持が急拡大し、大きなムーブメントになりました。宇都宮さんは日本のサンダースです。宇都宮さんの勝利を願っております。

大阪では維新の会と安倍官邸、そして吉本が手を結んでいます。カジノは一応「統合型リゾート」施設なので、周辺に劇場が建ちます。その劇場の経営を吉本が担う。関西のテレビでは吉本の芸人さんがたくさん出てきて、かつては「橋下さん、頼りがいあるなー」とか「都構想、一回やってみたらええやん」などと露骨に応援していました。今、それが橋下元知事から吉村知事に代わっているのです。

笛美
会社員、#検察庁法改正案に抗議します 考案者

地方出身、東京で働く会社員です。私は自己責任社会をある程度はサバイブしてきたと思います。でもある時からその生き方に疑問を感じるようになりました。ずっと勝ち続けなきゃいけなくて、失敗したら人生終了なのかもしれない予感があって。「女性活躍」とは言うけれど、結婚したり、子供を育てることも、ハードルが高く思っています。特にコロナ禍が始まってからは、近所のお店が潰れていくのを見て、東京は大丈夫かと心配になっています。自分だけが上手く行っても、友達や家族や取引先やご近所さんが苦しかったら虚しい。いま困っている人が社会からどう扱われているかは、いつか自分が困った時に社会から扱われる方法だし。ご飯を食べる、仕事をする、寝る、家に住む、病院に行く、子供を育てる、学校に行く、病気の治療をする、年をとる。そういう日常の土台になることって、地味すぎて目を引きません。でもその当たり前の土台の上でしか、経済成長とか華やかなお祭りとかは成り立たないのかなと。

東京都知事選がこの夏に行われるのは、ある意味でチャンスだと思います。投票という有権者がもつ最強の方法で伝えられるのですから。過去に小説「火車」を読んだことがあるのですが、最近になって宇都宮けんじさんがその弁護士のモデルだと知りました。宇都宮さんは、カード破産した人の救済や、派遣切りにあった人たちを支援する活動を、キャリアを通じて続けてこられました。つまりキャッチコピーだけじゃなく、既に実績があると言うことです。東京都議会にも7年間通い続けて、東京の抱える課題について考えてこられました。

「女性活躍」とかあいまいな表現ではなく、「ジェンダー平等」を堂々と掲げている候補者は宇都宮さんだけです。また、他の候補者の方々を攻撃するのではなく、立候補する権利に言及されていたことが印象に残りました。私たちは人の「地位」や「立場」には敏感だけど、誰もが尊重されるべき「人権」について忘れそうになっているような気がします。「人権」が日本からなくなってしまう前に、「人権」を当たり前に守れる人に知事になってもらいたいです。

浜 矩子
同志社大学教授

小池さん、イメージ作りだけ

新型コロナという圧倒的な危機のなかで、小池都知事がやっていることはパフォーマンスばかりです。

「東京アラート」や「ステイホーム」など、自分のイメージ作りには神経を集中させているようです。しかし都民のために胸を痛め、できることは何でもやろうという姿勢はまったく感じられません。その点は〝アホノミクス〟の大将とそっくりです。

こういう人が都知事でいるということは、都民にとって大変な不幸です。何としても取り換えなければいけません。

宇都宮けんじさんは、小池知事とは正反対の姿勢の人です。世のため人のために今やるべきことは何か、といつも考えています。

個別の政策もしっかりしています。何よりも都民の生活を考えた、まともな政策を当たり前に掲げています。

日本共産党と立憲民主党が共闘できたことも大変心強いことです。この二人三脚がさらに強固なものになるよう、市民と野党の共闘をどんどん進めていってもらいたい。

国政に与えるインパクトも大きいので、ぜひとも都知事選で大勝利してほしいと思っています。

本田 宏
医療制度研究会副理事長

許せない都立病院ゼロ

新型コロナウイルスで「多くの病院が経営危機」に直面しています。その理由は長年「日本政府が経済最優先で医療費増を敵視」し、「診療報酬点数と医師数を先進国最低に抑制」してきたからです。
都立病院は、「一般病院では不採算」の新型コロナに直結する「感染症はもちろん、精神医療、救急、島しょ医療など」、かけがえのない分野を担ってきました。ところが小池都知事は「国が作った病院の経営問題と医師不足の真の原因」を見ずに、都立・公社病院を「採算重視で独立行政法人化」すると言っています。新型コロナ危機による経済問題で病院へ受診することが難しい人の増大も予想されます。「都民のいのちを守る消防署や警察は赤字が問題とされているでしょうか」。
都知事選で掲げた「7つのゼロ」の公約は大部分達成できないまま、公約になかった「都立病院ゼロ」の強行は許せません。「都知事の第一の仕事は都民のいのちを守ること」宇都宮さんを都知事に、私も力一杯応援します。

前川 喜平
元・文部科学省事務次官

正直な人、信念の人、派手なことをしない人、弱い人や苦しい人に寄り添う人、差別や偏見を許さない人、すべての人の幸せを考える人、宇都宮健児さんを支持します。

松本 哉
素人の乱5号店店主

いやはや、またもや東京の知事を決める選挙がやって来た。今回は宇都宮さんを応援することにした。ちょっと長いけど、その理由を書いてみようかな。

自分は生まれも育ちも東京で、これまで10数回は引っ越しもしたけど、東京以外に住んだことがない。関西なんかも楽しそうだけど、どうも話の間やテンポが合わないからどうにも調子が出ない。田舎も空気がきれいでいいけど、我々弱っちい都会人なんか、どうせすぐに熊とか蛇なんかに追いかけられたり、サルなんかにもナメられてメガネや携帯を奪われたりする事は目に見えている。怖すぎる。地方の都市も楽しそうだけど、結局は東京と似てたりもする。もちろん、それぞれの場所に良さはあるに決まってる。でも、東京で生まれ育って慣れ親しみ過ぎてる自分からしたら東京は本当に自分の大事な街だし、自分の居場所だ。ましてや、育った江東区の、当時は薄汚いドブ川や町工場とか、よく遊んでもらった態度の悪い近所のおじちゃんおばちゃんたち、どうしようもないクソガキどもなんて、自分の人間形成の根幹みたいなもの。こりゃ、もう東京から出られっこないし、たぶん出た瞬間に死ぬ。いろんな地方や海外に行っても、最後に帰って来るところはこの東京だし、鬱陶しいぐらいの人混みとか、繁華街のゴミの山とか騒音、正体不明の謎の人物が平然と歩いてるのを見たりすると、すごいホッとして安心する。おそらく、自分はそうやって東京に住みながら死んでいくに違いない。ともかく、東京が無くなったら自分も死んじゃうような超大事な場所だ。

じゃ、その都市って一体なんなんだ。自治体なんていう言い方もあるけど、単純にいうと人がたくさん集っているコミュニティーの大きな集合体のことで、自分たちの社会を作っていく上での重要な単位だ。で、国というのは、それぞれ強力に個性のある都市が無数に集まった連合体であり、その実、つかみどころのないような存在だったりもする。逆に都市の内部にはもっとローカルな単位での区域だったり、駅の周りの商店街みたいなもっと小さな地域コミュニティーもあって、それぞれのレべルで、そこの人たちが、ああだこうだと、相談したりケンカしたりしながら自分たちの社会を作っている。そうやって小さなコミュニティから徐々に大きな規模へと繋がっていって、社会は成り立っている。

ところが、選挙となると決まって、やたらと日本がどうのこうの、日本はどうあるべきなどとでかい話ばかりが出て来る。ま、その気持ちもわからないでもないけどね…。でも、一応言っておくけど、東京は単なる日本の下部組織ではない。それはもちろん、大阪も北海道も沖縄もどこもそうだ。仮に、国が強い支配権を持ってて、都道府県を従え、さらに都道府県はその下の市町村や地域コミュニティーを支配して従えていたんじゃ、世の中面白くもなんともない。上から下に命令が降りてきて、どこに行っても同じような街の、全体主義社会と同じだ。そんなものまっぴら御免だ。東京に住んでいる人が東京を自治していくことが超重要だし、何でもかんでも国の言いなりになる筋合いはない。逆に、より小さな自治体や地域コミュニティーに対しては、必要以上の口出しは無用だ。

例えば、今の香港。中国本土のルールをどんどん香港に適用されつつあり、それに多くの人たちが反発している。香港の人たちは、自分たちで香港のことを決めて、自分たちで香港の街を作っていきたいのだ。それが都市であり、香港はいま、都市としての機能の消滅と戦いの最中だ。それは東京も同じ。東京は日本の首都ということになっており、ごっちゃになりがちだけど、日本の中心都市という東京と同時に、独立した自治社会の東京でもある。

さてさて、そんな時、宇都宮さんの東京政策はヤバい! ちゃんと東京のことを考えていると思う。まず、ニッチもサッチも行かなくなった人をいざというときに救済する手立てをたくさん考えてるし、すでにどんどん少なくなっている地域コミュニティーにとどめを刺すような大規模道路計画も見直したほうがいいんじゃないかと言っている。他にもいろいろ、ちゃんと人が生き残って、ちゃんと人と人の繋がりを保てるような社会を作ろうとしている。これって、完全に都市を都市として維持していこうという政策だ。そう、人の繋がりや都内各地域のコミュニティーが滅んだら、街づくりを自分たちで決めるという都市として最も大事なことができなくなるので、都市は崩壊する。まさしく、国の下部組織としての特徴のない東京になってしまう。それか、謎の独裁者みたいなやつが全て取り仕切る東京帝国みたいな都市。どっちも、冗談じゃない!!!! 俺は他の都市の人たちが自分の都市に愛着があるのと同じように、東京という街に愛着を持っている。

日本の一部分としての下部組織=東京を任せられる人はたくさんいるかもしれないけど、ちゃんと独立した存在としての都市=東京を任せられるには、宇都宮さんはすごい適任だと思う。

ということで、今回は東京人として一票入れまーす!

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室井 佑月
作家、タレント

都知事は、パフォーマンスや華やかさで選ぶべきではありません。

取り組む仕事は、延期になったオリンピックや、新型コロナへの対応をどうしていくかです。言葉は悪いかもしれませんが、きちんと後片付けができる人でないとつとまりません。

都知事選を前にテレビなどの露出が多い小池さんですが、その都政がどうだったか振り返る必要があります。知事に当選した時の公約はほとんど守っていない。新型コロナへの対応でも、病院をいくつつくりましたか? それどころか都立病院の予算を減らそうとしていますよね。

経済的に深刻な打撃を受けた都民のくらしをどうするのか。私たちのおさめた税金をきちんと使ってくれるのか。未来の都政のことをきちんと考えてくれるのか。そう考えたとき、託せるのは宇都宮さんしかいません。

ずっと都議会を傍聴し続けてきて、都政に詳しい宇都宮さんのような人が立ち上がってくれたことは希望です。

山口 二郎
市民連合呼びかけ人、法政大学教授

医療・福祉切り捨て転換

新型コロナウイルス感染症がいまだ収まらない中、都政のあり方が問われています。

宇都宮さんには、都民本位の、真の意味での「都民ファースト」の、命を大事にする都政を打ち立ててほしいです。

自公都政、小池都政のもとで「新自由主義」「市場原理主義」が横行し、医療や福祉は切り捨てが進みました。

経済効率を最優先し、公的医療を縮小し、保健所の統廃合など公衆衛生が後退させられたことが、感染症に弱い社会をつくることになってはいないでしょうか。

しかも小池さんは、コロナ対策で重要な役割を果たしている都立病院などの予算を削ろうとしています。

都政は国政と無関係ではありません。立憲民主党、共産党、社民党など野党各党が宇都宮支援を打ち出したのは良かった。

沖縄県議選でもデニー知事の与党が過半数を維持しました。安倍政権の支持率も大きく下がっている中、野党共闘に私たちの選択肢があるのだ、ということを示してほしい。これまでのいきさつは乗りこえ、東京から新しい選択肢を示す選挙にしたいですね。