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宇都宮けんじブログ
安倍政権を倒すチャンス選挙に行こう!!
安倍晋三首相は9月28日に招集された臨時国会の冒頭で衆院を解散し、衆院選挙が10月10日に公示、10月22日投開票が行われることになった。今回の衆院解散をめぐっては、「大義なき解散」「森友・加計の疑惑隠し解散」などとさまざまな批判があるが、私たち国民・市民の立場からすれば、2012年12月から5年近く続いてきた安倍政権に審判を下し、安倍政権を倒すチャンスであると主体的に捉えるべきだと考える。
この間の安倍政権は、多くの国民の反対の声を押し切って、憲法違反の特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法などを強引に制定してきた。また、安倍首相は、今年の憲法記念日5月3日には、現行9条の1、2項を残しつつ自衛隊の存在を明記する、高等教育の無償化を規定する、との改憲項目を挙げ、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と表明した。
安倍政権はこの間、貧困と格差の拡大が深刻な社会問題となっているのに、財政難を理由として生活保護・医療・年金・介護など社会保障費を削減する一方で、防衛費は5年連続で増額してきている。さらに、沖縄県民の民意を無視して、高江の米軍ヘリパッド基地建設、辺野古での米軍新基地建設を強行し、福島原発事故原因の解明がなされていないのに、原発の再稼働と輸出を推進してきている。
このような憲法と民主主義を無視する政策を強引に進めてきた安倍政権に対する審判を下すのが今回の衆院選挙である。
日本国憲法前文は、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」と定め、議会制民主主義を謳っている。選挙権の行使は、何よりも国民主権の行使の重要な機会である。
ところが、2014年12月に行われた衆院選挙の投票率は52.66%である。2人に1人が国民主権の行使を放棄しているのである。多くの国民が主権を行使し選挙に行けば、政治を変え安倍政権を倒すことができる。選挙に行こう!!
(宇都宮健児)
週刊金曜日 2017.10.13(1156号)掲載「編集委員からのメッセージ/小池劇場じゃない、決めるのは私たちだ!」より転載