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宇都宮けんじブログ

野党女性議員や当事者の闘う女性たちと新宿・アルタ前で街角ゲリラライブ街頭演説会(2020年6月14日)

街角ゲリラライブ街頭演説会

この間、コロナ対策として、街頭宣伝(以下、街宣)に大勢の人が集まらないよう、事前に街宣の場所は予め告知せずに街宣し、代わりにネット配信してきました。これに対して、6月4日(日)午前11時~12時には、新宿西口アルタ前で、様々な問題に直面する当事者の女性たちや宇都宮けんじを応援する野党各党の女性議員など、闘う女性たちと街角ゲリラライブ街頭演説会を行いました。(もちろん、フェイスシ一ルドやマスクをして、また三密対策などを取りながら行いました。)
多くのマスコミの方々も取材に駆けつけました。

雨の中、アルタ前の道路に横付けされた街宣車の前で、街角ゲリラライブ街宣が行われました。司会は佐藤あずさ前八王子市議と海渡雄一弁護士。応援演説はいずれも女性たち。前半は当事者の女性たちが発言しました。

最初に応援演説をしたのは、代表である山口タイさんを始め「築地女将さん会」の女性3人。山口さん達は、小池都知事は、「築地は守る」と言ったにもかかわらず、何もしてくれず、裏切られた。宇都宮さんが築地の支援をしてくれたことに感謝しており、宇都宮さんにクリーンで明るい東京を作ってほしいと述べました。

次に「障害ひとり親に関する法改正を求める会」の華川さんは、障害年金を受給するひとり親に対して、児童扶養手当が併給されないという制度のハザマの問題の解決を訴えてきた活動について語りました。

続いて、福島から原発事故で避難している「避難の共同センター」の熊本さんが発言されました。小池都知事は、前回の都知事選で脱原発を掲げましたが、原発事故の避難者に対して、住宅支援を打ち切り、追い出そうとしています。それを止めさせようと宇都宮も都との交渉に参加してきました。

後半は宇都宮を支援する野党各党の女性議員らが熱い応援演説をしました。

最初に緑の党グリーンズジャパンの東京都本部共同代表の漢人あきこさんが応援演説をし、宇都宮が選挙に立候補する権利を妨げる、世界一高い選挙供託金制度の廃止を求める違憲訴訟の弁護団長として闘ってきたことを紹介し、小池都政の環境政策、気候変動対策の無策を批判しました。

続いて社会民主党党首の福島瑞穂参議院議員は、宇都宮がグレーゾーン金利の問題を自民党も巻き込み超党派で解決した手腕と東日本大震災の際の日弁連会長としての対処を讃え、宇都宮の弱い人に寄り添う姿勢、政策を実現する実行力、都政をウォッチし続けてきた姿を紹介し、スーパーシティーやカジノではなく、みんなの生活を応援する宇都宮さんを応援していると述べました。

日本共産党副委員長の田村智子参議院議員は、宇都宮が貧困問題やサラ金問題に命がけで取り組み、都議会傍聴を続けてきたことを紹介し、大型開発やビジネスのための街づくりではなく、宇都宮さんと共に命を守る、暮らしを守る東京都政を実現しようと訴えました。

立憲民主党副代表の蓮舫参議院議員は、「自粛から自衛へ」と現職都知事は言い放ったが、自衛できないからこそ、暮らしを守ってと声を上げているのであり、都民の声に耳を貸さない都知事ではなく、都民の声に耳を傾ける宇都宮さんを都知事にと訴えました。

宇都宮けんじによる新宿東口・アルタ前の演説

皆さん、こんにちは。今回の都知事選の立候補予定者である宇都宮けんじといいます。
まず最初にですね、今回のコロナ感染症の拡大によって、多くの方が感染をして、多くの方が亡くなられてます。亡くなられた方に対して、心よりご冥福をお祈りしたいと思いますし、現在も療養を続けられてる方に対して、心よりお見舞いを申し上げます。

もう報道でご存知かと思いますけど、私自身は東京都の緊急事態宣言が解除された5月の25日に都知事選出馬の表明をしまして、そして、5月27日、午前11時から都庁記者クラブで都知事選出馬の記者会見をさせて頂きました。その時はたった一人で記者会見をしました。記者会見に当たって、今日応援に駆けつけて来て頂いている政党の皆さんとは一切相談、連絡もなく、自分の判断で出馬の決意をさせて頂きました。

その後、皆さんも報道でご存知のとおり、立憲民主党、日本共産党、社民党、新社会党、緑の党。こういう政党からですね、支援をして頂くという決定をいただきました。そしてその後様々な市民団体、労働団体から宇都宮さんを支持するというような決定が続々と届いております。

このような支援の広がりに対して、大変ありがたく、それから心強く受け止めております。宇都宮選対というのは市民が集まった、客観的に見れば私も極めて弱小の選対だと思っております。選対のみなさんは、多くの政党の方、労働団体、市民団体の方が支援をする、そういう決定を頂いて、大変喜んでおります。

5月27日、私が東京都の記者クラブで記者会見をした時に、今回の選挙っていうのは都民一人ひとりの生存権がかかった選挙なんだということを強調してまいりました。今、国会議員の皆さんが話されたとおり、コロナ禍によって、コロナ災害によって、多くの人が仕事を失い、そして住まいを失い、更には営業継続が困難となり、都民の多くが命や生活を脅かされています。

とりわけ、今回のコロナ災害は、社会的経済的に弱い立場にある人々に襲いかかっております。非正規労働者やシングルマザー、障害を抱えた人々です。

都内にはネットカフェで寝泊まりをして、そこを生活の拠点にして、派遣やアルバイト、パートで働いている人が東京都の調査でも4000人ぐらいいるということでした。
今回、東京都は、ネットカフェに自粛要請をしましたので、ネットカフェで生活をしている人はみんな追い出されてしまったわけです。これに対して東京都は、東京チャレンジネットという取り組みを通じて、400人強のネットカフェで寝泊まりしてる人をビジネスホテルで宿泊できるようにしましたけど、あとの3500人はどうなったかわかりません。その中には、路上で生活せざるを得ない人が大量に生み出されております。

また非正規労働者で仕事を失なって、お金が尽きて、路上に出てきた人もいます。こういう住まいを追い出されてしまった、住まいを持てない人が、大量に今、生み出されてます。
ちょうど今から10年ちょっと前、リーマンショックの後、まず製造業現場で派遣切り、派遣労働者の解雇、当時派遣切りと言われましたけど、派遣切りが大量に行われ、こういう労働者は最初は所持金があったのでネットカフェで寝泊まりしてましたけど、そのお金も尽きて、公園、路上で、野宿を余儀なくされた。
こういう人々を支援するために、私たちは日比谷公園にテント村を作って支援活動を行いました。「年越し派遣村」という取り組みです。

当時のリーマンショックの後の派遣村の取り組みと現在の状況を比較しますと、本当に今困難を抱えて仕事を失ったり、それから住まいを失った人は、なかなか表面化しておりません。
だけど現場に私は駆けつけて色んな事情、状況をしっかりと見ていますと、あのリーマンショックの後の年越し派遣村の取り組みよりも更に被害がですね、広く深く広まってるんじゃないかと思います。労働者だけではなくて中小事業者、こういう方も被害が広まってます。

4月の末、これも新聞で報道されましたけど、練馬のとんかつ屋の経営者が火災が発生して亡くなっています。このとんかつ屋の経営者の遺体を、警察が検証したようですけど、遺体を検証してみるととんかつ油を頭からかぶった形跡が残ってるということなんですね。そのように、そういった警察の検証の結果からすれば、とんかつ油をかぶって自ら火をつけて焼身自殺を図ったのではないか。その方はコロナ禍で緊急事態宣言が出される中で、営業を継続する展望を失ってしまった。

オリンピックの聖火ランナーにも選ばれてたということが報道されていますけど、コロナの災害、コロナの感染によって命を失うだけではなくてですね、経済的に追いつめられて自ら命を絶つ。こういう人が出てきてるわけです。こういう状況をなんとしてでもですね、食い止めなきゃいけないと思っております。

したがって、私は都知事選の出馬の記者会見で、都民一人一人の生存権がかかった選挙なんだ、ということを強調して参りました。
都民の雇用を守る、それから住まいを守る、営業を守る、生活と命を守り抜く、こういう都政を確立することが重要なんだということを訴えてきました。

そして今のコロナ災害コロナ禍は、社会のあり方を問うてるんじゃないでしょうか。
私はこれまで多重サラ金の被害者の救済、貧困問題等に取り組んできまして、今の日本の社会はどういう社会だったのかというように振り返ると、やはりあの国民や都民市民の命や暮らし、あるいは人々の人権よりも、経済の効率性ばかりを重視した、経済の効率性ばかりを優先した、そういう社会であったんじゃないかと思います。

先ほど原発事故でですね、福島から避難された方の話がありましたけど、この原発という政策自体がまさに経済効率性ばかりを重視する政策の現れだったんじゃないかと、いま思っております。そして、そういう社会っていうのは自己責任ばかりを強調する、いわゆる経済学者や社会学者は「新自由主義的な社会」というように言ってますけど、そういう社会だったんじゃないかと思っております。

こういう社会を私は転換しなきゃいけない。自己責任社会じゃなくて、社会的な連帯を重視する共同社会に転換しないと、日本自体がこれからもって行かないんじゃないか。

こういうような状況というのは世界的にも同じような問題が現れているんじゃないかと思います。今コロナ感染症で数が一番多いのはアメリカですよね。アメリカは世界の超大国、経済大国だと言われております。そのアメリカで200万人以上の人が感染をして、11万人以上の人が亡くなってます。この11万人以上の人の死亡というのは、ベトナム戦争でですね、アメリカの軍人が死亡したその数を大幅に上回るということなんです。

そして、アメリカでも貧困と格差が拡大して、国民皆保険制度がありません。したがって、感染者や死亡者は貧困層。黒人層に、黒人の方たちは人口比で相対的に感染や死亡者が多い状況になってます。アメリカ社会の根本的な欠陥ですね。構造的な問題、貧困や格差の拡大、そして人種差別の問題。
警官の対応で黒人が亡くなりまして、全米で爆発的な抗議運動が広がってますけど、その背景にはアメリカ社会のこれまでの貧困や格差の拡大、構造的な差別、その問題が顕になった、それの反映じゃないかと思っております。

それで私は、今回の都知事選、やはり都民の一人一人の命や暮らしを守り抜く、そういう都政を確立する、そういう闘いだと思っております。
そういった都政の確立は、私は必ず日本政治にも大きな影響を与えると思っております。まず安倍政権を直撃すると思っております。東京が変わることは、日本の政治を変える。そういうことに繋がるということを期待しております。

私はこれで3度目の挑戦になりますけど、私個人としてはですね、3度もこういう闘いの場に立てるというのは、自分は大変幸せ者だなというふうに思っております。

今日、応援に駆けつけて頂いた政党の皆さん、それから築地の女将さん会、それから障害を抱えてる一人親の方、それから、福島からやむなく避難された方、こういう人々と一緒になって都知事選を最後まで闘い抜き、そして、新しい都政を確立したい。

そういう思いで頑張って参りたいと思います。ご支援をよろしくお願い致します。今日はどうもありがとうございました。

阿佐ヶ谷駅前で街頭宣伝

この日14日(日)の午後は1時~2時に阿佐ヶ谷駅前で、街宣を行いました。主催してくれたのは地元杉並の市民団体。独自のチラシも作って配布されていました。司会は杉並区の住民でもある希望のまち東京をつくる会の事務局長渡邊由紀子。

主催者を代表して杉並区在住の元NHKのプロデューサーで、現在、武蔵大学教授の永田浩三さんが挨拶されました。

次に医師の谷川智行さんは、小池都政の下で、コロナ対策に対する無策で困難を強いれている医療現場の現状、コロナ対策に中心的に当たってきた都立病院・公社病院の独立行政法人化という半民営化で、統合・削減を強行しようとしていること、これまで国や東京都は保健所を半減させてきて、それがPCR検査の遅れにもつながっていることなどを述べました。

次に話された、高円寺でイベントハウス「Grain」を運営している加藤さんは、コロナ禍で、営業を続けられなくなり、9月に閉店せざるを得なくなった苦境を語りました。

中央卸売市場労働組合執行委員長の中澤誠さんは、小池都知事は、築地市場の豊洲移転を強行したが、豊洲では問題が山積している。コロナの影響もあり、お客さんも減り、大きな打撃を受けているが、自粛の対象ではないとのことで補償もほとんど受けられていないなどの現状を語りました。

「西荻窪の道路拡張計画に反対する会」の女性は、70年前に決定され、50年前に計画された都市計画道路を東京都は、今住んでいる住民の反対を無視して、強行しようとしており、憲法違反ではないか。132号線の道路拡張の理由として、災害時に東京ガスの拠点から緊急車両を青梅街道に通すためと説明されてきたが、その東京ガスの拠点が移転してしまっている。道路を拡張するより、その跡地を防災公園にするように要求しているとのこと。

続いて宇都宮けんじを応援する、日本共産党都議会議員の原田あきら議員と立憲民主党東京第8区総支部長の吉田はるみさんからの応援演説がありました。なおこの演説会には、両党の支援者だけでなく、新社会党や緑の党の支援者も駆けつけてくれました。