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宇都宮けんじブログ
小池百合子東京都知事の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文不送付(2018年9月1日)に抗議する
小池百合子東京都知事は、2018年9月1日に都内で営まれた関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文の送付を、昨年に引き続き今年も行いませんでした。朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文の送付は、1974年より歴代都知事が毎年行ってきていたものです。
1923年9月1日に発生した関東大震災による混乱のなかで、「朝鮮人が井戸に毒を入れ、放火して回っている」「朝鮮人が暴動を起こしている」などといった流言・デマが飛び交い、軍・警察、自警団など人の手によって多くの朝鮮人・中国人・社会主義者・労働運動活動家が虐殺されました。
内閣府の下におかれた「中央防災会議」も、2008年の報告書で、虐殺された朝鮮人は震災犠牲者10万5千人の1ないし数%(千人から数千人)と推測し、「広範な朝鮮人迫害の背景としては、当時民族的な差別意識もあったと考えられる」と指摘しています。
小池都知事は、都慰霊協会が主催する関東大震災の大法要で「都知事として全ての犠牲者に哀悼の意を示している。個別の形での追悼文の送付は控える」と説明していますが、小池都知事のこの考え方は、自然災害による犠牲者と虐殺による犠牲者を同一視するものであり、関東大震災における朝鮮人虐殺の歴史を隠蔽することにつながるものです。
私たちは、昨年に引き続き小池都知事が関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文の送付を行わなかったことに対し、強く抗議するものです。
2018.9.2 希望のまち東京をつくる会 代表 宇都宮けんじ