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宇都宮けんじブログ

市民講座第3回「PFI法」(2018年9月10日)のご報告

演題:市民講座第3回目「PFI法」
主催:希望のまち東京をつくる会
開催日:2018年9月10日(月) 18:30~21:00
開催場所:希望のまち東京をつくる会事務所
登壇者:奈須りえさん(東京都大田区議)、三雲崇正さん(東京都新宿区議・弁護士)
コーディネーター:内田聖子(当会政策チーム、スカイプ参加)

 希望のまち東京をつくる会の政策チーム=東京政策調査会による連続市民講座第3回目が、「PFI法」をテーマに、この問題に詳しい大田区議の奈須りえさん、弁護士で新宿区議の三雲崇正さんを講師に開催されました。コーディネーターの当会政策チームの内田聖子は国際会議で海外にいるため、スカイプを通して参加しました。参加者は当会運営委員やサポーターら14名。
 今回のテーマのPFI(Private Finance Initiative)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営・技術能力を活用し、効率化やサービスの向上を目指すとする手法で、PPP(公共サービスの提供に民間が参画する手法を幅広く捉えた概念)の一種。公共サービスの民営化の手法として英国から始まり、各国に広まったが、かえって高くつくなど、問題点も明らかとなり、現在では公共サービスの再公営化が世界の潮流になっているとのことです。
 先ず、三雲崇正さんが、「PPP/PFI推進施策とその問題点」について話され、その仕組みを詳しく解説されるとともに、それが内閣府主導で、自治体に優先的に導入するよう押し付けられ、インフラ老朽化対策を名目として、実際は民間業者のビジネス機会の創出が目的となっていることな どが話されました。東京都において、下水道事業の民間への運営権売却(コンセッションといわれるPFIの一種)が検討されていることも紹介されました。
 次いで、奈須りえさんが、「PFI日本における背景と課題」について、大田区の事例を紹介されながら、公共・非営利分野へ営利企業が参入する実態について話されました。最後にフロアーからの質疑応答や感想が述べられました。
 住民自治を守り、公共サービスを一部企業の利益のために利用されないためにも、このPFIやそれを用いた上下水道等の民営化の危険性について改めて認識させられました。

 今後も、希望のまち東京をつくる会では、連続市民講座を企画しております。人数の都合上、希望のまちのサポーター制度にご登録いただいている方に優先的に宣伝をさせていただいているため、必ずしもどなたでも参加できるようにできない場合もございます。今後とも、ブログでのご報告はさせていただく予定ですので、よろしくお願いいたします。