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宇都宮けんじブログ
「山城博治さんに聞く――いま、沖縄で起きていること」(2018年2月17日)のご報告
はじめに
2018年2月17日(土)に、2.17実行委員会/ピースリーディング結の会主催で、くにたち公民館にて「山城博治さんに聞く――いま、沖縄で起きていること」という3部立ての集会が行われました。第1部は『辺野古 ゲート前の人々』の上映会、第2部は山城博治さんの講演会でした。希望のまち東京をつくる会(以下、当会)は主催ではありませんが、第2部の山城博治さんの講演会の後に、第3部において、当会代表の宇都宮健児がトークゲストとして登壇し、山城博治さんとの対談を行いました。
以下では、講演会に参加された方に当日の様子をレポートして頂きました。ご執筆いただきました方に感謝を申し上げるとともに、許可を得て、当会のブログにて集会報告をさせていただきます。
演題:「山城博治さんに聞く――いま、沖縄で起きていること」
主催:2.17実行委員会/ピースリーディング結の会
開催日:2018年2月17日(土) 13:00~17:00
開催場所:くにたち公民館地階ホール
登壇者:山城博治さん(沖縄平和運動センター議長 )
宇都宮けんじ(「希望のまち東京をつくる会」代表 )
参加された方によるレポート
2月17日(土)午後、国立市のくにたち公民館で沖縄の山城博治さんのお話を聞く講演会が催され、山城さんのお話の後には宇都宮健児さんと山城さんの対談も続きました。会場には続々と参加者が押し寄せ、会場に入りきれない人々がロビーを埋めるほどになりました。
今沖縄では、オール沖縄で辺野古新基地阻止を闘い続ける人々と、その声を一切無視して新基地建設を強行しようとする安倍政権との衝突が続いています。非暴力で座り込み続ける人々への暴力的弾圧が一層強められる中で、闘いのリーダー的存在である山城博治さんへの逮捕・勾留は5か月にも及びました。
山城さんは釈放後、様々な制約を受けながらも全国を駆け回って沖縄の現状と闘いへの支援連帯を訴えています。この3月には山城さんへの裁判の地裁判決が下りる予定になっていますが、山城さんは「被告席に座るのは本当は誰なのか」と訴え続けています。
この日、第1部は藤本・影山共同監督のドキュメンタリー映画『辺野古ゲート前の人々』が上映されましたが、会場に入れなかった多くの人々のために山城さんは上映中に会場から出て、別室で特別アピールと意見交換をする計らいまでしてくれました。
第2部での山城さんのお話は、「今こそ立ち上がろう」の力強い熱唱から始まり、直近に行なわれた名護市長選挙の悔しい結果の分析や沖縄の闘いの歴史、高齢で座り込みの最前線にいるオバアのこと、オール沖縄がどう作られてきたか、日本中の人がそれぞれの地で闘うことの重要性などについて、病を負っているとは思えない程エネルギッシュに語ってくれました。
対談では宇都宮さんと山城さん双方がお互いへの尊敬の念を持ちながら、現在行われている沖縄新基地建設阻止の闘いの展開や、安倍政権による憲法改悪をどのようにくいとめていくのかを語り合いました。話は都政問題や貧困問題にも及び、さらに沖縄への政府の仕打ちはまさに差別そのものであり、アジアなどへの蔑視や差別と共通するものがあるとの言及もありました。
会場の熱気が山城さんたちにもダイレクトに伝わり、山城さんの口からは「これほど熱くて盛り上がった集会は珍しい」という言葉が出ました。4時間にわたる講演会が終了した後は、会場を移して交流会が行なわれ、そこでも熱心な参加者からの発言と山城さん・宇都宮さんのお話が遅くまで続きました。
- 集会ツイキャス録画アーカイブ
https://twitcasting.tv/teamutsuken/movie/442107347
- 宇都宮けんじによるツイート
https://twitter.com/utsunomiyakenji/status/965101927972274177