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宇都宮けんじブログ

新橋駅前SL広場における野党各党代表および宇都宮けんじの街頭演説・全文(2020年6月18日)

選挙初日の野党各党代表および宇都宮けんじの街頭演説

選挙戦初日の告示日6月18日(木)には、午前の都庁前での第一声に続いて、夕方午後5時〜6時には、新橋駅前SL広場にて、野党各党代表とともに、宇都宮けんじが街頭演説を行いました。

社会民主党党首の福島瑞穂参議院議員、日本共産党委員長の志位和夫参議院議員、立憲民主党代表の枝野幸男衆議院議員が応援演説をし、国民民主党の小沢一郎衆議院議員からの応援メッセージが代読されました。

最後に宇都宮けんじが、今回の選挙は都民の生存権を守るための選挙であると、コロナ対策、補償問題、都立病院・公社病院の独立行政法人化問題、保健所の削減問題、カジノ問題、オリンピック問題などについて述べました。そして私たち、市民、都民、ひとりひとりは、微力ではあるけど、決して無力ではないと訴えました。

小沢一郎(国民民主党・衆議院議員)メッセージ

大変おまたせをいたしました。本日告知されました東京都知事選挙宇都宮けんじさんの街頭演説会をはじめます。応援をしていただいている野党各党の党首からも訴えを。冒頭、宇都宮けんじさんへの支援を表明くださった小沢一郎衆議院議員。残念ながら今日この場所には、お越しいただけておりませんけれども、小沢一郎さんのメッセージを代読いたします。まずは日吉雄太衆議院議員をご紹介いたします。よろしくおねがいします。

日吉雄太 みなさんこんにちは。ただいまご紹介いただきました、国民民主党衆議院議員の日吉雄太です。小沢一郎国民民主党衆議院議員より、今日メッセージをおあずかりしてまいりましたので、代読をさせていただきます。

『東京都知事選挙初日への街頭演説会へのご参加ありがとうございます。野党各党の代表の参加のもと、わたくしも末席に並び、訴えるべき所、よんどころない事情のため欠席いたしましたことお許しください。宇都宮けんじさんは、派遣村村長さんの折から、注目して参りました。頑固なまでに反貧困を掲げ、弱者に寄り添い、弱者とともに心寄せる活動は、わたくしが提唱してきた「国民の生活が第一」に相通づるものであるのではないかと思っております。宇都宮さんは、都民の生活が第一の候補者です。国政野党が一眼となって、推している候補です。勝利のために、あらゆる努力をお約束して、メッセージとします。衆議院議員 小沢一郎』

代読。ありがとうございました。ともにがんばりましょう。

福島みずほ(社会民主党党首・参議院議員)スピーチ

司会 ありがとうございました。それでは順次党首から 社会民主党党首福島みずほ党首からおねがいいたします。

福島みずほ どうもみなさんこんにちは、こんにちは。都民のみなさんこんにちは。紹介していただきました社民党党首福島みずほです。いよいよ東京都知事選挙がはじまりました。宇都宮けんじさんはわたしの希望です。宇都宮けんじさんは、わたしたちの希望です。みなさんみんなの力で宇都宮都知事誕生のために力を合わせて行こうではありませんか。

宇都宮さんはわたしたちの希望です。枝野さんは弁護士ですが、わたくしも弁護士。宇都宮けんじさんは大先輩です。グレーゾーン金利ちゃんと戻してもらうその活動つくったのは、宇都宮けんじさんです。自民党も説得し、超党派で法律を制定させました。福島みずほは言いたい。宇都宮けんじさん性格もいい政策もいい。清潔、まじめである。そして最大のいいところ。政策を実現する能力があります。超党派で実際法律を作ってきました。みなさんどうでしょうか。宇都宮さんがそのグレーゾーン金利のちゃんと法律を作ったことで、どれだけのどれだけの沢山の人がまさに多重債務から救済され生き延びることができたでしょうか。

宇都宮けんじさん、わたしは思います。沢山の人の命を本当に救ってきた人です。そして先程もご紹介がありました、10年前あの派遣切りリーマンショックの派遣切り、沢山の人が職を失いそして家をおわれました。寮を追われました。住まいがなく路上に放り出されました。そのとき日比谷公園のまさに派遣村村長だったのが宇都宮けんじさんです。反貧困そしてひとりでも多くの人を救済するそのためにずっと地道な活動をやりつづけてきたのが宇都宮けんじさんです。

そして皆さんあの東日本大震災のとき、日本弁護士連合会の会長として、様々な法律を作り、救済し、ATRを作り、やってきたのは、ここにいる宇都宮けんじさんです。行動力があります。実践力があります。そしてすべてのすべての人達に寄り添い生活を応援する、雇用を応援する、まさにそのことをやりとげて、きました。

皆さん今度の都知事選挙は、コロナの中で行われる選挙です。この選挙の中で、まさに命と暮らし、生業を守るそんな都知事を誕生させていこうではありませんか。国政の安倍さんそして小池都知事。人の命、そして生業を守る、そんな立場には立っていません。皆さん保健所を本当に削減してきました。1994年、71あった保健所、今31しじゃありません。安倍総理その保健所に、妊婦用マスクの検品まで命じました。とんでもない、そう思います。

そして皆さん都立病院公的病院、統廃合。厚生省が全国だしています。東京都では8つの都立病院、6つの公社病院、独立行政法人としてまさに公立病院ではなくしていくそのことをやろうとしているのが現知事です。みなさんコロナ禍の中だからこそ、感染症対策にがんばるそんな公立病院公的病院どんなことがあっても、守らなければなりません。それがやれるのはまさに、宇都宮けんじ都知事ではないでしょうか。

皆さん今コロナ禍の中だからこそ、医療介護福祉教育そのために、都民の税金を使う、そんな都知事を一緒に誕生させていこうではありませんか。みなさん東京都は15兆円財政があります。でも皆さん。どうですか?皆さんたちの暮らしを支えてもらっていますか?命を支えてもらっていますか?15兆円ものお金。IRや五輪やそして数パーセントのそのために、大企業のためにお金を使うのではなくみんなの命みんなの暮らしのために税金を使え。

そのために、そのことがやれるのは、まさに宇都宮けんじさんです。皆さん今度の都知事選挙、どんなことがあっても、宇都宮さんに勝ってもらいたい、そう思っています。宇都宮さんの政策。公契約条例を作り人々のまさに労働条件をあげる。給食まさに公立学校の給食の無償化をしていく。PCR検査をちゃんと行う。それを政策に掲げています。公立病院、公的病院、感染症対策。これをちゃんとやるそれが宇都宮けんじさんです。

バッサバッサバッサバッサと医療や介護を切り捨てるそんな東京都を絶対つくってはなりません。皆さんもう今、パフォーマンスや口当たりの良い言葉や、そんなことでそこがぬけるような生活をしている人の生活守れません。派遣切りに合った。会社の寮を追い出されてしまった。ひとり親家庭で子供を食べさせられない。食べ物がない。そんな声を本当にききます。

まわりでどうですか。PCR検査を受けたくても受けられない。なくなってしまって後から陽性だとわかった、そんな人がいます。自宅で待っている間に重症化してしまって亡くなってしまった。そんな人がいます。それが東京都の姿です。今まさに第二波、第三波、コロナの問題にもたたかわなければなりません。備えなければなりません。

だからこそ宇都宮けんじ。宇都宮けんじさんに、なんとしても彼に都知事になってもらおうではありませんか。真面目な人が都政に必要です。まっとうな人が都政に必要です。誠実な人が都政に必要です。公正な人が都知事に必要です。貧困をなくし雇用をたてなおし、福祉や社会保障、医療をたてなおす。そんな人が都知事に必要です。

日本のバーニー・サンダース日本の希望それが宇都宮けんじさんです。社民党は他の政党、沢山の沢山の市民の皆さんと力を合わせ、どんなことがあっても、宇都宮けんじ、都知事誕生に向けて全力をあげてがんばります。どうかみなさん一緒に力を合わせてください。皆さんの力をどうぞ宇都宮けんじに寄せてください。広げてください。

もうわたしたち、だれもひとりにしない。あなたをひとりにさせない。だれひとりとり残させない。そんな人が都政に必要なのです。コロナ禍の中でそこがぬけるような生活の中で命と生活を本当に守ることができるかそんな瀬戸際です。皆さんこのコロナ禍の中で東京都を牽引できる宇都宮けんじ、宇都宮けんじを、皆さんたちの力でどうか都知事に押上げてください。よろしくおねがいします。

志位和夫(日本共産党委員長・衆議院議員)スピーチ

司会 ありがとうございました。社民党党首福島みずほ党首からお訴えをいただきました。ひきつづきまして、日本共産党委員長志位和夫さんからお訴えをいただきます。よろしくおねがいします。

志位 みなさんこんばんは。日本共産党の志位和夫でございます。宇都宮けんじさんをどうしても都知事へ、そう今日はお願いにあがりました。どうぞよろしくお願いします。宇都宮けんじさんは、長年に渡って立場の弱い人々に、とことん寄り添ってきた、心優しい人であります。同時にサラ金や闇金の被害者を守るためならばどんな脅しにも暴力にも屈することがなかった勇気ある人ではないでしょうか。私は人格・指揮権・政策、どれをとっても最良の候補者が宇都宮けんじさんだと革新しております。どうか市民と野党の力を合わせて宇都宮けんじさんを都知事へと押し上げようではありませんか。よろしくおねがいいたします。

皆さん。東京都の新型コロナ対策、今のままでいいんでしょうか。小池知事は一体何をやってきたのか。小池知事は、オリンピックパラリンピックの延期が決まった3/25にようやく「感染爆発」「重大局面」といいはじめましたね。オリパラのために初動が遅れたんではないですか?そして東京アラートを解除した日。6/11は都知事選挙の出馬表明の前の日ですよ。これは自分の政治的思惑を感染対策に優先させたといわれても仕方ないものではないでしょうか。わたしは感染対策というのは何より、科学を根拠にするべきだと思います。科学よりも政治的思惑を優先するのであれば、信頼を失い、失敗は避けられないのではないでしょうか。

東京都政のこの姿勢は大元から変えなければならないのではないでしょうか。PCR検査が受けられない。多くの人々が苦しみました。政府の感染症対策も5/29の提言の中で検査が必要な人に対して、PCR等の検査が迅速に行えなかったと反省を述べました。ところがこの後6月の都議会でこのPCR検査が遅れているという指摘に対して、必要な検査は実施されていると。強弁しました。皆さん反省がないじゃないですか。あんなに苦しんだのに反省がないじゃないですか。こんな立場で感染症の第二波を防ぐことができるでしょうか。

自粛と保障はセットで。多くの都民の皆さんの声に東京都は答えたでしょうか。都の協力金は対象が休業要請を行った業者さんに限られますから、3分の1しか行き渡りません。しかも申請をしてからもう2ヶ月もたつのに、届かない。沢山の声が起こってるじゃないですか。怨嗟(えんさ)の声がこれだけ都内にあふれているのに、都知事はこれからは自粛から自衛だと言いました。

皆さん。都民に自衛を求めるだけならなんのための都政かということになるじゃありませんか。都民の自己責任と突き放すような態度はわたしは知事としての責任放棄だと思います。私は言いたい。パフォーマンスだけの人にはもう退場してもらおうではありませんか。誠実な人に変わってもらおうじゃありませんか。宇都宮けんじさんで誠実に、都民の命と暮らしを守る都政に切り替えようじゃありませんか。

PCR検査を抜本的に増やして、先手を打って、感染拡大をおさえる積極的検査が必要です。暮らしと営業が立ち行かない人たちに、徹底的な保障を送ることが必要です。都民の生存権がかかった選挙です。宇都宮けんじさんを積極的に押し上げて、新型コロナから都民の命と暮らしを守る都政をみんなの力で作ろうじゃありませんか。よろしくおねがいします。

わたしもうひとつ訴えたいのは、保健所や都立病院を粗末にする都政をつづけていいのかという問題なんです。保健所の大切さは、コロナ期を通じて痛いほど実感されました。電話がつながらない。職員の方々は不眠不休でがんばられましたけれども、保健所がパンク状態に陥った。都内の各地で陥りました。なんでそんなことになったか。保健所を減らしてきたからです。1994年には71ヶ所あった都内の保健所が、31まで減らされました。

この問題都議会で問われて、知事は、なんていったか。機能強化ははかりましたって言ったんたんです。ここにも反省ないじゃないですか。今、保健所を大いに強めるべきじゃないですか。感染症拡大の対策の最前線にある保健所を宇都宮知事でおおいに確定してもらおうじゃありませんか。今回のコロナ危機を通じて都立病院と公社病院は素晴らしい働きをしています。感染症のベッドをフルに稼働しています。コロナ患者さんを率先して受け入れて、献身的な大奮闘をしているのが、都立病院です。

ところが小池知事はコロナ危機の真っ只中の3/31に、都立病院、公社病院を独立行政法人化するという方針を決めたんです。どういうことかといいますと、民営化のような、方向に持っていって、都の財政支出を大幅に減らしちゃおうというんですよ。みなさんこれあべこべじゃないですか。今一番頑張っている病院に支援こそ必要じゃないですか。この病院に対して、財政支出減らしちゃおうなんていうのは、全く逆さまの都政ではないでしょうか。

宇都宮けんじさんは、今日伺っておりましたら、第一声で都立病院、それから公社病院の独立行政法人化を中止し、拡充しますと、力強く公約をお述べになりました。皆さん感染拡大の第二波に備えなければなりません。東京の未来を展望しても、保健所、都立病院、福祉、介護、教育に手厚い東京を今しっかり作っていかなければなりません。その仕事を宇都宮けんじさんにやってもらおうじゃありませんか。

皆さん、新型コロナパンデミックになっています。世界的大流行の元、世界でも日本でも社会保障切り捨て自己責任を押し付ける新自由主義、その破綻が明瞭です。新自由主義の居場所は世界にも日本にもこの東京にもどこにもないんじゃないでしょうか。

皆さん、自己責任を押し付けるそんな政治から、連帯の力で、よりよい未来をつくる、新しい政治作っていこうじゃないですか。宇都宮けんじさんにこの東京からやってもらおうじゃないですか。皆様の絶大のご支持をどうかお願いいたしまして、私からの訴えにさせていただきます。わたしたちも他の党の皆さん、市民の皆さんとしっかり手をつないで、最後の最後まで、頑張る決意を申し上げて私のうったえとさせていただきます。ありがとうございました。

枝野幸男(立憲民主党代表・衆議院議員)スピーチ

司会 ありがとうございました。志位和夫日本共産党委員長からお訴えをさせていただきました。続きまして、立憲民主党枝野幸男代表からお訴えをさせていただきます。

枝野 今日から始まりました東京都都知事選挙、宇都宮けんじさんを応援しようということでお集まり頂いた皆さんに枝野個人としても、そして立憲民主党としても、この宇都宮さんの都知事選挙、国政公認候補並に、つまり、全力をあげて、その当選に向けて応援をさせていただくそのことをお約束させていただきます。順番があとだと辛いんです。話したいことみんな、話されてしまっていますが、わたしなりの切り口で応援をさせていただきたいと思います。

この都知事選挙は新型コロナウィルス感染症というおそらく第二次世界大戦が終わって以降もっとも日本社会が危機に陥った、その真っ只中で行われています。新型コロナウィルス感染症は、これまでわたしたちが歩んできた社会の弱点を、問題点を、わたしたちに明確につきつけたんだと思います。それは今、志位委員長から、新自由主義という言葉がありました。

とにかく競争すればいいんだ。とにかく目先の効率性を追求すればいいんだ。だからみんなひとりひとりのことは自己責任だ。だから行政なんか小さくていいんだ。公的なサービスは小さくて少なくていいんだ。わたしたちの国は30年40年こうした方向にずっと向かってきました。わたしはそのすべてを間違いだというつもりはありません。

しかし間違いなく、行き過ぎていること、そして決定的に時代遅れになってしまっていることを、わたしたちや皆さんはこのコロナウィルス感染症の危機の中で、皆さんの暮らしの実感として、思っているんじゃないでしょうか。PCR検査、受けたいと思って保健所に電話したら、つながらなかった。つながったけれども検査を受けさせてもらえなかった。何日も待たされた。皆さんのまわりにもいらっしゃるんじゃないでしょうか。そのことによって、結果的に守れたかもしれない命を失っている。そうした方が、いらっしゃるというこのことをわたしたちはもっともっと、受け止めなければならない。そう思っています。

効率性を求め続けた結果として、だから政府は、行政は少ないほど小さいほどいいんだ、そのしわ寄せは危機の時に、困った時に、あなたの、わたしの、皆さんの暮らしのところに及んできて、命や暮らしを守ってくれ。声をあげても保健所の皆さんも、本当に長時間残業や、休みもなく頑張って働いていたんですよ。でも人が足りなければ、なんとかしたいと思ったってできないじゃないですか。病院も院内感染が発生しました。

新型コロナウィルス感染症の患者さんを受け入れるために、ベッドを病棟を空けなければならない。そんなこともありました。この間にこの感染症がなければ、救急搬送されて守られていたかもしれない命が、それが手遅れになったケースもあったかもしれない。それくらい東京の医療は、崩壊の危機に、いや間違いなく部分的に崩壊をしていたんです。ここにお集まりいただいている皆さんは、今は幸いにその事によって命を落としていないかもしれない。

でもこういう状況を続けていたら次は、あなたです。あなたの大切な人です。そんな社会をいつまでも続けていくのか今問われています。10万円の定額給付金、届いていますか?アベノマスクは届いたそうですが、使い物になっていますか?中小零細企業の皆さん、持続化給付金一ヶ月に渡って放置をされていた人がいる。そこに会社がありますけどね。某大手広告代理店が、中抜きピンはねをした。といわれています。

なぜそんなことがおこるのか。行政が小さすぎて、さあみなさん支援するためにお金配ろう、配る手段を今の日本政府は、持っていないのです。そして東京もそうじゃないですか。その支援策、実際に届いていますか皆さんのところに。国から10万円の定額給付金、その仕事を押し付けられて、市区町村の役場は、パニックになってるようなところもあるんです。ずーっと役人を減らすことが正義だと、役人をバッシングすれば世の中がよくなるんだと、そうですか?いざというときにあなたの命と暮らしを守るのは、都民のみなさんにとっては、東京都庁の職員のみなさんがたですよ。そこをバッシングして、そこを減らしておいて、いざというとき助けてくださいっていったって、間に合わないんですよ。

この新自由主義的な競争万能社会。行政は小さければ小さいほどいいというこの流れを、変えることが今求められている。変えなければわたしたちの未来はないと私は思います。いや、そうじゃない。今目の前にある感染症危機、第二波。第三波が、起こった時に、医療介護保育もみんな、現場の皆さんの使命感だけに支えられているんですよ。使命感だけで頑張ってるんですよみなさん。長続きすることができません。しっかりと支えていかなければ、大事な仕事をやってくださっている方がいるからあなたのわたしの社会は成り立っている。壊れてしまうじゃないですか。

この流れをこの首都東京から変えていくのがこの東京都知事選挙だというふうに思います。宇都宮けんじさんが常に、弱い立場、困った立場にいるその人達のためにたたかいつづけてきたことは、わたしが繰り返すまでもないというふうに思っています。皆さん、今もしかするとあなたは、勝ち組かもしれない。だけどいつ大変厳しい状況に追い込まれるか。誰にもわからないです。

どんなにお金を持っている人でも、どんなに社会的地位が高いと言われている人でも、この新型ウィルス感染症に感染するリスクはみんな抱えているんです。その時に検査を受けられなければ、守れる命が守れなくなるかもしれない。そのリスクはあなたも持っているんです。だとしたら、しっかりと、一番困った時に頼りになる、一番困った時に支えてくれる、そんな都政をつくる宇都宮けんじさんをあなたとあなたの大切な人を命と暮らしを守るために、知事にするしかないじゃありませんか。

最後にもう一点だけ。これまで行き過ぎてしまって時代遅れになってしまっていることがもうひとつ、この感染症危機の中で明らかになりました。それはパフォーマンスで大見得を切る政治。これはもう時代遅れであるんじゃないですか皆さん。感染症に対する対応で、結果を出している知事は、テレビには出てこないんですよ。和歌山県の知事とか、岩手県なんか感染者ゼロですよ。パフォーマンスをしない。大見得を切らない。地に足つけて仕事をしている人が結果を出している。結果を出せないからテレビに出てぺちゃくちゃぺちゃくちゃ言い訳してるんですよ。

どっちがあなたの暮らしにとって必要なリーダーなのか。宇都宮けんじさんは、私も福島みずほさんも弁護士ですが、日本弁護士連合会というところの、会長を務められました。選んだのは今、議会の議員じゃなくて、都知事ですよ。都庁という大きな大きな組織のトップとして組織を動かす人を、選んでいるんですよ。当選しても圧倒的に野党ばかりの都議会をしっかりとマネージメントするリーダーを求めているんですよ。

日本弁護士連合会の会長って大変な仕事なんですよ。福島みずほさんや、枝野幸男は真ん中へんだと自分では思ってるんですけど、例えば稲田ともみさんとか、森まさ子法務大臣とか、これ全部日本弁護士連合会の会員なんです。ほんとに多種多様。千差万別。しかもまあ、口八丁な人間が多い弁護士業界。そこの会長としてしっかりとマネージメントをしてきた、大きな組織、いろんな多様な声がある、その組織をしっかりとマネージメントをしてきた、その実績があるということを私はみなさんがお訴えされたことにつけくわえさせていただきたいというふうに思っています。

さあ、わたしたちも、国政野党各党も、全力をあげてたたかいます。でも厳しいたたかいです。厳しい戦いを勝ち抜くことが、できるとすれば、お集まりを頂いている皆さん、ネットなどでご覧いただいている皆さん、まさに草の根の力が今こそ必要です。でも草の根の力が集まれば、検察庁法の改悪を阻止できたじゃないですか。やればできるということを、皆さんは、今身近なところでも実感をしているじゃないですか。

互いの力を合わせて、大見得を切るパフォーマンス政治から、地に足をつけた宇都宮けんじ都政をつくるためにともに全力をあげて最後までたたかっていくことを約束をして、立憲民主党代表枝野幸男から皆さんへのおうったえとさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

宇都宮けんじ(東京都知事候補)スピーチ

司会 ありがとうございました。枝野幸男立憲民主党代表から挨拶をさせていただきました。ではおまたせをいたしました。正直、公正、宇都宮けんじ東京都知事候補より、お訴えをさせていただきます。

宇都宮 皆さんこんにちは。今日東京都知事選、立候補届けをしました、宇都宮けんじといいます。よろしくおねがいします。

今日第一声は、都政のシンボルである、東京都の第一本庁舎の前で第一声を挙げさせていただきました。まず最初にまずはじめに新型コロナウイルス感染症によって、都民の5600人以上の方が感染されております。そして、300人以上の方が亡くなっております。改めてコロナウィルス感染症によって亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げたいと思っております。また現在も療養中の方々に対して、心よりお見舞いを申し上げます。

コロナ災害による、政府や東京都の自粛要請、休業要請によって、多くの都民が仕事を失い、住まいを失い、そして営業の継続が困難となり、命や生活が脅かされております。とりわけそのしわ寄せは非正規労働者や、シングルマザー、そして障害を身体に抱えている方々に襲いかかっております。わたしは今日の第一声、そして出馬の記者会見のときもお話しました、今回の都知事選は、でも都民ひとりひとりの生存権がかかった選挙なんだとだと都民ひとりひとりの命や生活がかかった選挙なんだということを強調してまいりました。

私の訴える緊急な課題の第一は、コロナ感染症から都民の命や健康を守る医療体制の充実と、自粛や休業要請にともなう補償を徹底するということであります。先程から触れられているように、東京都の公衆衛生、感染症対策は、極めて不十分でありました。先程志位さんも指摘さてましたけど、保健所の数を東京都は大幅に減らしてきております。

最大時、71ヶ所あった保健所が、現在は31ヶ所になっております。23区内では、53ヶ所あった保健所が、いまや23ヶ所に減少し半分以下に減らされているんです。ご承知の通り当初、PCR検査は保健所を通じて、帰国者接触外来につないでいく。そして検査を受ける。こういうようなルートが確立しておりました。保健所にPCR検査の問い合わせが殺到しました。保健所が減らされている、人員が減らされている保健所はパンク状態になりました。

このことが東京都で、PCR検査数が足りなかった大きな要因のひとつとなっております。日本のPCR検査数は、 OECD経済協力開発機構に加盟していますけれど、その中で、なんと35位なんです。非常にPCR検査が少ない国のひとつです。そしてその結果感染の拡大を食い止めることができなかった。そして医療体制の充実に関しては医療従事者に対する支援っていうのが、全く不十分でした。

こういう電話がわたしのところに、ある看護師さんからかかってきました。感染症患者を見てる病院に勤めている。そのまま自宅に帰ったら、家族に感染するかと思い、近くのホテルで宿泊をして、病院に通勤している。だけどホテルの宿泊費は、自腹なんだと。こういう訴えがありました。

このコロナ感染症の中で、エッセンシャルワーカーって言葉が広がりました。社会に不可欠な労働者、そういう人々です。医療従事者、様々な物品を配達する労働者。そしてスーパーで働く人、それからゴミ収集の労働者、そういう人がいなければわたしたちは社会を維持することができません。そしてこういう人々に対する感謝の気持ちをあらわそう。こういう運動が世界的に広がりました。

しかしながらわたしは、感謝の気持ちを伝えると同時にだけどそこで働いている人は、非正規で劣悪な条件で働いている人であったり、先程の看護師さんみたいに自腹をきってホテルに泊まっているという現状があり、わたしたちは、感謝の意を表明するだけじゃなくて、そこで働く労働者の劣悪な労働条件を改善する。そういう運動を支援することもわたしたちひとりひとりがやらなければならないんじゃないでしょうか。

またそういうことこそ、国や東京都がやらなければならないと、おもっております。病床や医療器具、マスク、ガウン。こういう医療器具も大変お粗末でした。先日都内で働く医師の方と対談をしました。その方は防護服がなかったので、ゴミを集めるビニールをですね、かぶって防護服代わりにしたということを言っていました。

なんて日本の医療は貧しいんでしょう。よく安倍さんは日本の医療は世界一の水準だと世界一だという言葉をよく乱発しますけれど、実際には非常に貧しい医療体制ではなかったかと思います。コロナウイルス感染症の第二波第三波に備えるためにはこのような、医療体制を徹底的に充実させる、そしてPCR検査体制の抜本的強化が必要だと考えております。

そして当然のことながら、自粛や休業にともなう補償は徹底的に行う必要があります。東京都は休業に協力した事業者に対して、協力金を払ってますけど、実際の事業者の三分の一程度しか、払う対象になっておりません。今日私は想田さんという映画監督、それからライブハウスの経営者の方とZoomを通じて対談しました。ライブハウス、感染の発祥地ということで、よく話題になりました。その結果、店が続けられない。店を廃業せざるをえない、こういうところでなんとかしてもらえないか、これを国に、あるいは東京都に働きかけているということです。

想田監督は、緊急事態宣言の中、作った映画が、放映できない、あるいは映画館が閉鎖されている、さらに緊急事態宣言が解除されても、映画館に入る人の人数制限があり、とてもやっていけない。自分たちも大変だけど、映画館も大変なんだと。こういう文化を守る支援を、ぜひ東京都にやってくれないかということを言われています。そういう人たちに対する補償を、きっちりやっていくべきではないかと思っております。

先日、わたしは杉並の高円寺のライブハウスグレインというところで都政についての勉強会をやりました。そのオーナーもずっとわたしは知っている方で、築地の出身で彼の出身地の築地も案内してもらったこともあります。ところがこのライブハウスはですね、今年の9月に残念ながら宇都宮さん、店をとじなければならなくなったと。言っていました。なぜか。家賃が払い続けられないってことなんです。

そのライブハウスは、6年前できて、様々なイベントをわたしもやりました。そして沖縄の問題や原発の映画会もやって、そこで市民が様々なとうろんをする。そういう高円寺の社会的文化的拠点だったところです。そこが今回のコロナ禍で、廃業においやられている。こういう事実、これに対する東京都の支援がまったくない状態なんです。わたしはなんとしてもこういう状態を、食い止めたいと思っております。

そして先程、志位さんや枝野さんも触れられました。小池さんは、昨年12月、都議会の所信表明冒頭で、都内の8つの都立病院・6つの公社病院を、独立行政法人化をするという所信表明を発行いましたわたしはコロナ感染症の拡大でこの方針はいずれ撤回されるだろうというふうに見ていましたが、現在もこれは撤回されずに維持されているようです。今コロナ感染症の7割くらいの患者を、この都立病院、公社病院で受け入れています。

民間病院がコロナ感染症の患者を受け入れると、一般の外来のお客、患者さんが減り、病院が、赤字経営に転落をして、そして、病院の維持すら困難になり。こういう状況になっております。本当に感染症対策を考えるのであれば、ただちに、室の低下や、実質的な民営化につながる、都立病院公社病院の独立行政法人化は中止すべきであります。さらにわたしは中止するだけではだめだと思っております。もっともっと充実・強化するべきなんだというふうに思っております。

そしてわたしがもうひとつ重視するのはオリンピック問題です。このことは、新聞記者の方、メディアの方からもよく聞かれます。オリンピックはご承知の通り、来年に延期になりました。ただ、WHOによりますと、まさにコロナ感染症の拡大は世界的なパンデミックの状態が続いています。わたしはWHOをはじめとする感染症の専門家集団が、来年のオリンピック・パラリンピック開催は困難だと判断した場合は、ただちに中止をすべきだということを、IOC国際オリンピック委員会に対しておこなうつもりです。そしてオリンピック中止によって浮いた予算については、まさにコロナ災害で苦しんでいる都民の支援に充てたいとそういうふうに思っております。

それからもうひとつ隠れた問題は、カジノ問題があります。東京都は現在、カジノを調査する予算を組んで、カジノについて調査検討をすすめています。昨日あった日本記者クラブの記者会見でも、その点を小池さんに質問しました。明確に中止するのか、誘致をするのかこの場ではっきりさせるべきだ。ところが小池さんは答えませんでした。今カジノを誘致するメリット・デメリットを調査しているところだと言っております。

ところが、との報告書、これを入手して検討しますと、もうすでに候補地が上がっているんです。実はわたしが住んでる江東区の青い海、と描きますけれども、青海地区が有力な候補地にあがっております。だからわたしは、江東区の区民の皆さんとカジノの誘致反対運動を今おこなっています。このカジノというのはジノは横文字でありますけど、日本語に訳せば「賭博、博打」なんです。刑法で禁止されてる犯罪です。カジノが誘致されれば必ず多重債務問題は再燃します。

わたしが30年以上かかって取り組んできた多重債務問題、ようやく改善されましたけど、また再燃する危険性があります。ギャンブル依存症の拡大も、危惧されます。さらには、治安の悪化が危惧され、青少年の教育環境が悪化します。何よりもカジノ、博打は、負けた人の犠牲によって成り立つ商売です。人の不幸の上に立つ、そういう商売に誘致をする。こういうことを認めてはならないと思っております。

安倍政権や、一部の知事はこれを経済活性化の起爆剤にするんだと、こういうことを言っております。人の不幸を踏み台にして経済活性化を計る。これはわたしは、政治家の堕落以外のなにものでもないと、考えております。きっぱりとカジノは中止するということを明言するよう、小池知事、今、都知事選候補者でけど、小池さんに迫っていきたいと思っております。

わたしは長年サラ金やクレジット、高利のお金を借りて返済が困難になった多重債務者の救済を行ってき参りました。また先程紹介していただいたとおり、今から十年ちょっと前、リーマン・ショックの後、 派遣切りをされて、野宿を余儀なくされた派遣労働者を支援するために、日比谷公園に年越し派遣村を作って、労働組合、市民団体の皆さんと、支援活動に取り組みました。

そして、日弁連会長の時は、東日本大震災、原発事故が発生しましたので、被災者の支援活動に奔走しました。そういう取組みを通じて、わたしは日本の社会、どういう社会だったのか、改めてコロナ災害が拡大する中で、社会のあり方が問われています。わたしは日本社会は国民の暮らしや命、そして人々の人権よりも経済効率性ばかりが優先される、自己責任社会ではないか、そういうふうに思ってます。

そしてこのような社会は非常に経済が活発で、経済成長を一見はかれるように思われていますが、実は経済成長も今、ストップしてきております。さらには、こういうコロナ災害が発生したときにそういう社会が大変脆弱でもろい社会である。ということがわかりました。医療が崩壊している。救える命が救えない。そして国民や都民の雇用も守ることができない。住まいを守ることができない。営業を守ることができない。命や暮らし、をおびやかすそういう社会になってしまったんです。

この社会を本当に今転換しないと先程枝野さんがいわれるように、大変な事態に日本社会はなってしまうんじゃいかと、危惧しております。

今徐々にそういう問題が明らかになっております。そしてわたしはこれまでの社会。経済効率性ばかりを優先する社会、そういう社会よりも国民の命と暮らし、人々の人権が優先される社会、自己責任よりも、社会的な連帯、社会的な共同、社会的な支え合い、それが優先される社会をこれを機に確立しなきゃならないとそういうふうに思っております。改めてわたしは、都民の命や暮らし1400万人の、ひとりひとりの都民の命や暮らしが、守れる、そしてそういうことがちゃんと実現できる、そういう都政を皆さんと一緒につくりたい。そのために今回立候補した次第です。

今日Zoomの会議で、わたしは検察庁法の改正に抗議をします、最初にハッシュタグをつけて、それをツイッターで流した女性と対談をやりました。彼女が流したそのひとつのハッシュタグが、どんどん数が増えて、1000万近くになったようです。このことが地上波でも報道され、一般の新聞でも報道されて、とうとう安倍政権は、検察庁法の改正の強行成立を断念し、昨日ですかね、廃案を決断したようです。

たったひとりのツイッターから、多くの数が集まると、政府の方針を変える力があるんです。わたしは2014年の選挙のときもよく言ってたんですけど、わたしたち、市民、都民、ひとりひとりは、微力ではあるけど、決して無力ではないんだと。今日のタイトルもそういうタイトルにさせていただきました。無力はなんぼ集まっても、ゼロなんです。

でもひとりひとりは、微力ですけど、集まれば集まるほど、大きな力になって、社会を変える力、安倍政権に痛打をあたえる力になったではないですか。今日お集まりの皆さんが、ひとりひとりにはたらきかけて、そしてその微力を集めて、大きな力にしていただきたいと思っております。

東京を変えましょう。そして東京を変えることは、SLもエールを送ってきてくれている(笑)東京を変えることは、必ず日本の政治をわたしは、触発することになると思います。日本の政治を変える、力になると思っております。今日は、各党の党首、それから小沢さんからですね、心強いメッセージをいただきました。こういう野党の皆さん、それから市民の皆さんと力を合わせて、本当に東京から日本を変えていきたいと思っております。がんばりましょう。

あと17日間、頑張り抜きます。ありがとうございました。