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宇都宮けんじブログ

都議会定例会本会議 初日傍聴レポート

9月28日(水)、小池百合子知事が誕生してから初めてととなる都議会定例会が開会しました。宇都宮けんじは、通算10回目となる恒例の「都政監視委員会 宇都宮けんじと行く!都議会傍聴ツアー」に参加しました。

今回は小池都知事が所信表明を行なうとあって注目が集まりました。議場前には、早朝から、186席の傍聴券を求め、300人以上が長蛇の列。私たち、希望のまち東京をつくる会スタッフも、早朝から列に並び、傍聴ツアー参加者もこれまでで最多の50人ほどが集まりました。

小池知事「都民ファーストの姿勢を貫く」

小池知事の所信演説は冒頭から築地移転問題に触れ、これまでの経緯説明とともに「都民の信頼を失った」との認識を表明。今後は「都民ファースト」の姿勢で信頼回復に取り組む意欲を示しました。そのほか、選挙公約として掲げてきた「東京大改革」の具体的な内容として、オリンピック・パラリンピック調査チームの設置、待機児童の解消、残業ゼロを目指す働き方改革、道路の無電柱化、災害対策、多摩・島嶼地域の魅力発信、国際金融都市として金融活性化に向けた取り組みなどについて触れ、最後に、後藤新平の自治三訣「人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そして報いを求めぬよう」を引き合いに出し、「個の利害のために、公益をねじ曲げてはならない」と、公僕としてのあるべき姿勢を語りました。

宇都宮「一定の評価はできるが、引き続き注視が必要」

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議会終了後、宇都宮は、多数のメディアからのぶら下がり取材に対応し、TBS系『ゴゴスマ』にも生中継出演しました。

その後、場所を展望台レストランに移し、都議会傍聴ツアーのお茶会には、約50名の方々が参加し、昼食とともににぎやかに懇談しました。

宇都宮けんじは、小池知事の所信演説について、「選挙期間に掲げていた改革の姿勢を堅持した所信表明だったので一定の評価はできる。問題は、これから、都議会最大会派の自民党が抵抗した場合にこの姿勢を貫けるか。そこが小池都政の試金石になるのではないか」とコメント。さらに、気がかりな点として、「特区を作って東京を国際金融都市にする、と言っていたが、それが都民の利益になるかどうかは検証が必要だ。金融取引を活性化すれば、多国籍企業や大企業には利益につながるが、都民にとってはどうなのか。賃金上昇や雇用の安定化など、都民の生活を豊かにするということとは単純に結びつかないのでは」と疑問を示しました。そして、「私たちがこうして都議会の傍聴を続けていけば、都知事、都議、職員は緊張感を持たざるを得ない。引き続き、都政を監視し、変える運動を継続していきましょう」と締めくくりました。

次回の都議会傍聴ツアーは、10月5日(水)。多数のご参加をお待ちしています!

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